中小企業診断士一次試験の勉強時間はどれくらい?500時間で一発合格した体験談

「診断士試験に合格するには1,000時間必要」――そんな言葉を耳にして、不安になっていませんか?
私も同じようにプレッシャーを感じましたが、実際には500時間で一発合格できました。もちろん人によって状況は異なりますが、「必ずしも1,000時間が絶対条件ではない」と実感しています。
私の勉強時間とスタイル(約500時間で一発合格)
私は社会人として働きながらの受験でした。基本的に毎日勉強することを目標としつつも、勉強できない日もあることも考慮にいれながら、毎日以下の時間を目標にしていました。
- 平日:2~3時間程度(通勤+夜の学習)
- 休日:5〜7時間程度
このペースで進めて、10か月ほどで合計約500時間になりました。
勉強タイプとしては「毎日やることは苦にならないけど、長時間はつらい」タイプ。
1日7時間までは集中できますが、それ以上になると効率が落ちるので、無理に詰め込むことはしませんでした。
勿論、これは全員に当てはまるわけではなく、1日に13~14時間以上できるタイプの方もいらっしゃるかと思いますし、自分が楽しんで続けられる勉強ペースを見つけて、「それを継続する」ことが大事だと思います。
ちなみに、私の知り合いの診断士には勉強時間200時間で一次試験を合格した方もいます。
(御本人は「運が良かっただけ」と謙遜されていますが)
勉強法のポイント:1度出題範囲をさらった後は、過去問と模擬問題を回しまくる
私が重視したのは「テキストの読み込みよりも演習」。
診断士ゼミナールをテキストとして使っており、一度映像授業を受講した後は、
- 過去問を繰り返し解いて出題パターンを体に染み込ませる
- 間違えた問題はノートにまとめず、そのまま解き直し
- 最初から分からない問題は答えを見たり、テキストを見ながら解き、「答えを導く道筋」を理解する
- 直前期は模擬問題を使って“初見対応力”を鍛える
テキストを読み込む時間よりも「問題を解く時間」に重点を置いたことで、効率的に合格点へ近づけたと感じています。
これは意見が分かれると思いますが、私は間違えた問題や用語などを「ノートにまとめる」ことはしません。綺麗にまとめることに意識が回ってしまって、どうにも頭に入らないのです。それよりは、わからないなら解答を先に見て、「なぜこの解答になるのか」を頭で納得する方が記憶に残ります。勿論、一度では理解できないので複数回繰り返します。
過去問や問題集1週目がなかなか苦痛です。やはり、ほとんどの問題を間違いますし、頭から全く分からない問題もあるからです。ただ、答えを見たり、テキストに戻り問題を理解できるようになってくると、2週目は解けなくても、3~4週目には多くの問題が解けるようになります。この3~4週目になってくると過去問を解くのが楽しくなってきます。
勉強法は人それぞれだと思いますが、私はこの状態まで持っていけるかが「カギ」だと思っています。
だた、同じ問題だけ解いていても応用力が身に付かないため、模擬問題を直前期に解きます。力試しの部分もありますが、本質は得意問題、苦手問題を洗い出して、残りの期間に集中的に勉強する部分を「可視化」します。
場所を変えて集中力を維持する工夫
私は集中力が長く続かないタイプだったので、勉強する場所を変えることを意識しました。
- レンタルスペース … 休日の勉強する日は通っていました(2時間以上勉強する際に使用)
- 自宅 … 2時間程度の勉強の際に
- 通勤電車(往復2時間のうち1時間半が目標) … iPadで映像授業を見たり、Apple Pencilを使って問題を解いたりしていました。
個人的に自宅で勉強するのが好きなんですが、誘惑も多く長時間の勉強に適していないと感じていました。その解決策として月単位で利用できるレンタルスペースを勉強期間は利用していました。通勤時間にスマホをいじるのは時間の無駄なので、スマホゲームは全て削除して、「電車での勉強が合否を分ける!」と自分の心を鬼にして勉強していました。
結果、「環境を変える」ことで気分転換になり、短い集中を積み重ねられました。そのため、500時間でも効率良く学習を進められたと思います。
500時間で合格するための心構え
実際に合格して感じたのは、勉強時間よりも“継続と質”が大事ということです。
- 「1,000時間必要」という噂に振り回されない
- 自分の生活リズムに合った勉強スタイルを見つける
- 毎日少しずつでも続けて積み上げる
この3つを意識したことが、500時間での一発合格につながったと思います。
まとめ:500時間でも一発合格は可能!
中小企業診断士一次試験は確かに難関ですが、やり方次第では500時間でも十分に合格可能です。
- 演習を重ねて効率よく学ぶ
- 勉強環境を工夫して集中力を維持する
- 「毎日続ける」ことを最優先にする
この3つを意識すれば、働きながらでも合格は十分狙えます。
「診断士を目指したいけれど時間が足りない」と思っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。