20代こそ中小企業診断士を目指すべき5つの理由|将来の選択肢を広げる資格

中小企業診断士に興味はあるけれど、取得するべきか迷っている。

そんな20代の方もいるのではないでしょうか。

「今の仕事に直接役立つのだろうか」

「独立するつもりはないけれど、取得する意味はあるのだろうか」

「まだ社会人経験も浅いし、もう少し経験を積んでからでもよいのではないか」

資格取得には多くの時間と労力が必要です。だからこそ、挑戦をためらう気持ちも理解できます。

それでも私は、20代こそ中小企業診断士の取得を目指すべきだと考えています。

その最大の理由は、中小企業診断士の学習を通じて経営について幅広く学べること、そして、その知識が将来の選択肢を広げてくれることです。

私は20代で中小企業診断士の養成課程に進み、現在は金融機関に勤めながら、企業内診断士として活動しています。

今回は、私自身の経験も交えながら、20代で中小企業診断士を目指すべきだと考える5つの理由をお伝えします。

1. 経営に関する幅広い知識を身につけられる

中小企業診断士を目指す最大のメリットの一つは、企業経営について体系的に学べることです。

中小企業診断士の一次試験では、企業経営理論、財務・会計、経済学、運営管理、経営情報システムなど、さまざまな分野を学習します。

日々の業務では、自分の担当分野以外について深く学ぶ機会は意外と少ないものです。

例えば、営業担当者であれば売上や顧客対応、人事担当者であれば採用や人材育成、経理担当者であれば会計や財務など、それぞれの専門領域があります。

しかし、企業経営は一つの分野だけで成り立つものではありません。

売上を増やすためのマーケティング戦略が、人員配置や採用計画に影響することもあります。新規事業への投資を考える際には、財務面からの検討も必要になります。

中小企業診断士の勉強は、こうした企業経営のさまざまな要素を関連づけて考えるための土台をつくってくれます。

もちろん、資格試験の勉強だけで経営のすべてを理解できるわけではありません。

それでも、若いうちに経営の全体像を学んでおくことは、その後の仕事で得られる経験をより有意義なものにしてくれると考えています。

2. 経営者の視点で物事を考えるようになる

中小企業診断士の勉強で得られるものは、知識だけではありません。

私は、物事を見る視点が変わることにも大きな価値があると考えています。

会社員として働いていると、自分の担当業務や部署の目標を達成することが中心になりがちです。

もちろん、それ自体は大切なことです。

しかし、自分の部署にとってよいことが、必ずしも会社全体にとって最善とは限りません。

例えば、売上拡大のために営業人員を増やしたいと考えたとします。

営業部門にとっては合理的な判断でも、会社全体で見れば人件費の増加や教育体制、利益への影響などを考える必要があります。

中小企業診断士の学習では、こうした問題を経営全体の視点から考える機会が増えます。

これは、独立して経営コンサルタントになる人だけに必要な能力ではありません。

会社員であっても、経営者の視点を持つことは、自分の仕事の意味を理解したり、新たな提案を考えたりする際に役立ちます。

私自身、金融機関に勤める中で、目の前の業務だけでなく、それが企業全体にどのような影響を与えるのかを考えることの重要性を感じています。

特に20代のうちから経営の視点を持つことで、その後の仕事への向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。

3. 将来のキャリアの選択肢が広がる

私が20代で中小企業診断士を目指すべきだと考える大きな理由が、将来の選択肢を広げられることです。

中小企業診断士というと、独立して経営コンサルタントになるための資格という印象があるかもしれません。

しかし、その生かし方は独立だけではありません。

企業内診断士として現在の仕事に生かすこともできますし、経営企画、人事、事業開発、経営支援など、さまざまな仕事につなげることも考えられます。

私自身も、金融機関に勤めながら中小企業診断士の資格を生かしています。

20代の時点で、将来やりたい仕事が明確に決まっている人ばかりではないと思います。

今は営業の仕事をしていても、将来的には経営企画に携わりたいと思うかもしれません。

会社員として働き続けたいと考えていても、いつか独立に興味を持つ可能性もあります。

そうしたときに、経営について幅広く学んだ経験は、将来を考えるうえで一つの武器になるはずです。

中小企業診断士の資格があれば、必ず希望する仕事ができるわけではありません。

ただ、何をしたいかがまだ決まっていないからこそ、選択肢を増やすために学ぶ。

私は、そのような考え方で資格取得を目指すことにも十分な意味があると思っています。

4. 社外のコミュニティや人脈が広がる

中小企業診断士を目指してよかったと感じることの一つに、社外の人とのつながりがあります。

社会人になると、普段接する人はどうしても同じ会社や業界に偏りがちです。

しかし、中小企業診断士を目指す人たちのバックグラウンドは実に多様です。

業種も職種も年齢も異なる人たちが、企業経営という共通のテーマを通じて学んでいます。

私自身、養成課程でさまざまな方と出会い、多くの刺激を受けました。

自分がこれまで経験してこなかった業界の話を聞いたり、異なる立場からの意見に触れたりすることは、視野を広げるきっかけになりました。

同じ会社で働いているだけでは、なかなか出会えない方々とのつながりができたことも、資格取得を目指してよかったと感じる理由の一つです。

もちろん、資格を取得するだけで人脈が自然と広がるわけではありません。

ただ、資格取得を目指す過程や取得後の活動を通じて、会社の外に新たなコミュニティを持つ機会が生まれます。

20代のうちから社外にこうしたつながりを持てることは、その後のキャリアを考えるうえでも貴重な財産になると思います。

5. 若いうちに学ぶことで、その後の経験に生かせる

中小企業診断士は、実務経験がものをいう資格でもあります。

経営者を支援する立場として、知識だけでは対応できないことも数多くあります。

そのため、ある程度の社会人経験を積んでから取得した方がよいのではないか、という考え方もあるでしょう。

私も、経験の重要性については同感です。

実際、中小企業診断士の世界には、自分より一回り、二回り、場合によっては三回りも年上の方々がいます。

そうした方々と比較すれば、20代の社会人経験が不足しているのは当然です。

ただ、だからといって資格取得を後回しにする必要はないと思います。

むしろ、20代で経営の知識を身につけ、その知識を持ちながら30代、40代と実務経験を積み重ねることにも大きな価値があります。

例えば、同じ仕事を経験していても、財務や組織、マーケティングの知識を持っていることで、新たな気づきが得られるかもしれません。

早い段階で経営の土台ができていれば、その後に経験する仕事を、経営全体と結びつけて考えることもできます。

経験を積んでから経営を学ぶことにも価値がありますが、経営を学んでから経験を積むことにも価値がある。

私は、20代で中小企業診断士を目指すことの大きな意義は、まさにここにあると考えています。

もちろん、資格取得だけが正解ではない

ここまで中小企業診断士を目指すメリットをお伝えしてきましたが、誰もが取得すべきだとは思いません。

中小企業診断士の勉強には、相応の時間と労力が必要です。

その時間を本業の専門性向上に使うことや、別の資格取得に充てることも選択肢でしょう。

また、資格を取得したからといって、それだけでキャリアが大きく変わるわけでもありません。

大切なのは、自分が何のために学ぶのかを考えることだと思います。

ただ、経営に関心がある、今の仕事の幅を広げたい、将来の選択肢を増やしたいという思いがあるなら、中小企業診断士は有力な選択肢になるはずです。

そして、必ずしも明確な将来像が決まっている必要はありません。

資格取得を目指して勉強する中で、自分の興味がある分野や、将来取り組みたい仕事が見えてくることもあると思います。

まとめ:20代こそ中小企業診断士を目指すべき理由

私が20代こそ中小企業診断士を目指すべきだと考えるのは、資格を取得すること自体がゴールではないからです。

中小企業診断士の勉強を通じて経営を幅広く学び、物事を経営者の視点から考えられるようになる。

そして、その知識を本業に生かしたり、新たな仕事に挑戦したり、社外の人たちと交流したりする。

そうした積み重ねが、将来の選択肢を広げてくれるのだと思います。

独立することが決まっていなくても構いません。

経営者になりたいという明確な目標がなくてもよいと思います。

将来何をするか決まっていないからこそ、今のうちに選択肢を広げておく。

私は、これこそが20代で中小企業診断士を目指す大きな価値だと考えています。

資格の価値は、取得した瞬間だけで決まるものではありません。その後の仕事や経験を通じて、少しずつ高めていくことができるものです。

だからこそ、若いうちに経営の土台を築くことには意味があります。

20代で中小企業診断士の取得を迷っている方にとって、この記事が挑戦する価値を考えるきっかけになれば幸いです。